【おまけ】
「ねー、何があったのさぁ〜。」デスクに顎をのせたまま頭を左右に振る親友に
アスランは溜息をついた。
「だから、キラが期待するような事は無かったと言っているだろう。」
キラは、アスランが“キラが期待するような事”という言葉を選んだことから、
それに代わる“何かはあった”ことを感づいていた。
だからこそ、アスランから事の真相を聞きだしたかったのである。――僕の心配も知らないで〜。
一向に口を開かないアスランに、キラは痺れを切らして項垂れて
(口角をニヤリと上げ、悪魔の微笑を浮かべて)
盛大な溜息をついた。「そっかぁ、じゃぁカガリが喜んでたのは
カガリの勘違いだったんだぁ〜。」ピクリ、と親友の肩が揺れたのを
キラは見逃さなかった。「カガリは嬉しそうだったよ〜?
アスランと一緒に・・・。」「俺だって嬉しかったさっ!!」
と、言い返してアスランは血の気が引いた。
目の前には背筋が凍るほど満面の笑みを浮かべる親友がいる。
こんな単純なカマに引っかかるなんて・・・
アスランは額に手を宛てて項垂れた。「ラクス〜♪
掛かった、掛かったっ!!
面白い話聴けそうだよ〜♪」「まぁまぁ、
大漁ですわね♪」こうして、アスランはまるでスコールのような
キラとラクスの質問攻めにあうのであった。それでも、アスランがスコールに打ちひしがれること無く
やがて射す陽の光を待つことが出来たのは、
端末の横に置かれたカードがあったから。
3月8日
ありがとうの日カガリ
Fin Fin
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